CACAO SAMPAKA

CACAOSTORY

HISTORY01 チョコレートの誕生

神々の飲み物"テオブロマカカオ"

カカオの歴史は、遥か新大陸の先史時代に遡ります。
カカオに関する人類最初の痕跡は、今から3000年前、メキシコ湾沿いで栄えたオルメカ文明でした。彼らはジャングルに自生していたカカオを栽培し、その苦く滋養のある実をカカオの語源である「KAKAWA(カカワ)」と名づけました。その後、マヤ、トルテカ、アステカとメソアメリカの巨大帝国によって、様々な加工法が生み出され、カカオから作られるチョコレートは特権階級だけに供され、神々の飲み物と呼ばれていました。アステカではカカオ豆は貨幣としても使用され、七面鳥一匹が100粒のカカオ豆で取引されていたといいます。


アステカ時代のチョコレート

現在は一般的な固形のチョコレートが作れるようになったのは様々な技術が開発された19世紀のこと。 アステカ時代の人々はカカオの豆をすりつぶして粉状にしたものに水を加えた、冷たいチョコレートドリンクを飲んでいました。 今の甘いチョコレートとはほど遠い苦い飲み物でしたが、健康的で、滋養に富んでいるということで尊ばれ、上流階級だけが味わうことのできる贅沢品でした。 また、彼らは花や蜂蜜入り、バニラや胡椒などの香辛料入りなど、様々なチョコレートのメニューを残しています。
(写真:チョコレートドリンクをつくるアステカの男たち/17世紀)


HISTORY02 スペインから世界へ

スペイン人 カカオとの出会い

16世紀大航海時代、スペインは強大な帝国を築きヨーロッパを支配するとともに、新大陸の開拓に情熱を燃やしていました。コロンブスを始めとして、次々と開拓者が新大陸を目指し船出しました。その一人エルナン・コルテスは1519年アステカの首都へ700人を乗せた大型船で訪れました。アステカではこの年、羽のある蛇を象徴する神・ケツァルコアトルが地上に戻ってくるという古い伝説がありました。
太陽の下で蛇の鱗のように輝く武具、羽で覆われたヘルメットを被ったコルテスたちは、神の再来とされ丁重に迎えられたといいます。そこで先住民が”神の飲み物”と尊ぶ漆黒の液体に出会ったのです。


王侯貴族を虜にした飲み物

当初入植者らはその飲み物を苦く、黒く汚い水だと嫌っていました。 ある旅行家は「人間の飲み物ではない」と記していたほどです。 しかし、ヨーロッパから様々な調味料や食材が持ち込まれ、時間とともに2つの文化がミックスされる過程で、カカオは苦く冷たい飲み物から、砂糖を加えられ、甘く温かい飲み物へと進化をとげました。 チョコレートに砂糖を混ぜて飲むことを始めたのはカルロス5世(1601~1643)でした。その後スペイン王フィリップ3世の長女アン王女がフランス・ルイ13世のもとへ、そしてスペイン王女マリア・テレジアがルイ14世に嫁いだのをきっかけにフランス宮廷貴族の間で愛飲され、その後ヨーロッパ中に広まっていったのです。
(写真:17世紀バレンシアの陶器に描かれたホットチョコレートの集い)


ABOUT CACAO チョコレートの原料カカオ

デリケートな熱帯植物カカオ

カカオは、赤道の南北緯度20度以内、年間平均気温27℃以上で気温変化の少ない環境でないと実をつけない非常にデリケートな植物です。産地は、西アフリカ、東南アジア、中南米。カカオの実(カカオポッド)は直接木の幹につき、大きくなると長さ25cm程度になります。堅い外皮に覆われたこの実を割ると、甘い香りのする白い果肉の中に、30~40個程度のカカオ豆が入っています。 これがチョコレートの原料です。


カカオの品種

クリオージョカカオ

最高品質のカカオ。非常にデリケートで生産性が低く、流通量はもっとも少ない。主にベネズエラで生産。

ファラステロカカオ

カカオの世界生産量80%を占める。早熟で生産性が高く、疫病に対する抵抗力が強いのが特徴。

トリニタリオカカオ

クリオージョとファラステロの交配種。病気に対する抵抗力と生産性が高く豊かなフレーバーとアロマが魅力。


PROCESS チョコレートができるまで

カカオ豆の発酵・乾燥・選別

実から外されたカカオ豆は、日陰の安定した温度のもと、麻布とバナナの皮で覆われた木の箱の中で発酵されます。
その後、均一に乾燥させるために木の道具を使用して定期的に豆を混ぜながら、1~2週間戸外で乾燥させます。この発酵と乾燥が、良質のカカオを生み出し、豊かなアロマが決定される大事な工程になります。その後、カカオ豆の乾燥が理想的な状態になると、熟練者の手でひと粒一粒選別されます。


焙煎・攪拌を経てチョコレートへ

熟練者によってさらに細かく選別されたカカオ豆はクリーニング~乾燥~破砕・外皮を分離されます。皮が取り除かれると、カカオのアロマに深く関わるもっともデリケートな作業・焙煎に入ります。焙煎後、粉砕し、練り潰して微粒化し、脂肪を含んだ濃度の濃い生地の塊が出来上がります。 これがカカオマス(カカオペースト)です。このカカオマスに砂糖を加えたものが、私たちが普段口にしているチョコレートです。 この後、攪拌・調温を行うと、つややかな光沢と濃厚な風味を持ち、宝石のように人を魅了するチョコレートの出来上がりです。 店頭に並ぶひと粒一粒のチョコレートたち。そこには、生産者や製造にかかわるすべてのスタッフのひとかたならぬ愛情が満ちているのです。

ENJOY CHOCOLATE チョコレートの楽しみ方

チョコレート・テイスティング

数あるスイーツの中でも世界中に愛好家の多いチョコレート。その魅力の虜になっている人も多いのではないでしょうか。それは様々な人生のステージにおいて、“甘い記憶”をより鮮明に演出してくれるからなのかもしれません。 チョコレートの種類や風味の違いを知ることは、儀式や芸術にも置き換えられるほど崇高な経験であり、チョコレートの色や仕上がりの光沢を観賞することは、芳醇なワインを味わうかのよう…。口の中に入れたら、噛み砕かずにまず舌の上でゆっくりと転がすように 溶かしていくと、チョコレートの風味が身体の中に優しく浸透して、 幸福感に満たされるはずです。


ワインとチョコレートのマリアージュ

チョコレートを食べる時、飲み物は何を選んでいますか? 紅茶やコーヒー、ブランデーやシャンパンも最近人気があります。 カカオサンパカが提案するのは、デザートワインとチョコレートの組み合わせ。 チョコレートと一緒に飲んでつりあうのは、酸っぱく感じがちな辛口のワインよりも、 チョコレートと共通の甘味や果実味のある甘口ワインがおすすめです。 食後酒として飲まれるデザートワインは、 食後の消化吸収を助け、胃の負担を軽くしてくれる作用があります。


チョコレートと健康の関係

チョコレートを味わう、ほっとリラックスする時間。 実はカルシウムやマグネシウムなどミネラルも豊富で、ストレスやアレルギーにも効果があるのです。 がんや動脈硬化などさまざまな病気の原因といわれる活性酸素を抑えるポリフェノールや、脳細胞を活性化する効果があるテオブロミンを含むことも分かっています。 カフェインのように興奮性も少なく、幼いお子様からスポーツマン、年輩の方まで、あらゆる方におすすめの、いわば栄養補助食品のようなもの。 チョコレートの美味しさと健康を、ぜひ日常生活に上手に取り入れてみてください。